おかしな独り言

日本のドラマと映画が基本的にキライである。
いくつか理由があるんだけど、主な理由は日常会話では絶対語られない言葉を主演
キャラたちが平気でべらべらしゃべるから。


「…あっ、あなただったのね」
日本のサスペンスドラマや映画ではよく聞く言葉だけど、あれは真犯人をやっと追
いつめたときに心の中でぼそりとつぶやく独り言であって、外には漏らさない言葉
でしょ。言葉の宛先は自分ひとりだけであって他人じゃないんだよ。だから自分だ
けが納得したときに口から出る言葉を言っちゃうと、周囲の人からおかしな目で見
られちゃうんだよ。


宇多丸のウィークエンド・シャッフル」で町山さんが「20世紀少年」込みで邦
画のダメダメっぷりを一刀両断してくれているので、あの演出に閉口しっぱなしの
人は必聴。→http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20090221_hustler.mp3


邦画すべてがいけない訳じゃない(『ぐるりのこと。』とか『おくりびと』みたい
な秀作もある)。
洋画にももちろんどうしようもない駄目映画が沢山ある。
けど、まず邦画は日常生活ではお目にかかれないような独り言演出をどうにかすべ
きだ。
あんなの現実には絶対言わないって!