2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイデガーで読む→『ウォンテッド』

『ウォンテッド』(原題:WANTED)★5 ●口うるい上司に意味があるんだかないんだか分からないようなレポート提出を迫られ、 同僚には彼女を抱かれている顧客管理係という職務に「オレはこんなことをしてていいの か」とウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)…

おかしな独り言

日本のドラマと映画が基本的にキライである。 いくつか理由があるんだけど、主な理由は日常会話では絶対語られない言葉を主演 キャラたちが平気でべらべらしゃべるから。 「…あっ、あなただったのね」 日本のサスペンスドラマや映画ではよく聞く言葉だけど、…

卵と壁

エルサレム賞を受賞した村上春樹のスピーチが大変感動的だった。 とりわけ「卵と壁」の比喩がすばらしい。 「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立 つ」ということです。 そうなんです。その壁がいくら正しく、…

『運命じゃない人』

『運命じゃない人』★4運命じゃない人作者: 内田けんじ出版社/メーカー: ぴあ発売日: 2005/07メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (13件) を見る 「現実」とは「物自体の世界(本当の外部世界、真の現実)」の上に、人間の精神がかぶせられ…

『ロンゲスト・ヤード』

『ロンゲスト・ヤード』(原題:Longest yard) 監督:ピーター・シーガル ★4 アダム・サンドラー版『ロンゲストヤード』を観る。 これはようするに反権力の映画であり、人間の尊厳を問う映画だった。元アメフトのスター選手ポール・クルー(アダム・サンド…

ニーチェの永劫回帰→『恋はデジャブ』

『恋はデジャブ』(原題:Groundhog Day)★5 同じ日が何度も何度もくり返される。 もしそんなことが続くとしたら、あなたは耐えられるだろうか。 まぁ、オレは無理だな。 新しい映画が、音楽が、本が創られなきゃ生きていけない。 常にあらたな刺激や希望が…

『無ケーカクの命中男』

『無ケーカクの命中男』(原題:Knocked Up)★5 ●「あなた、困ったわ。またうちのタケシが、お隣の木村さんの郵便ポストを壊しちゃった みたい。 わたし困っちゃったわ。だってご近所さまに会わせる顔がないんだもの。」 個人が生きる社会には、常に世間が…