2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

カラフルなじぶん→『カラフル』

クレヨンしんちゃんで金字塔を打立てた原恵一監督の『カラフル』を観てきました。 原恵一の作品はクレヨンしんちゃんの「オトナ帝国の逆襲」と「戦国大合戦」と、あと は「河童のクゥと夏休み」を観たくらい。 で、今回の『カラフル』。 タイトルにカラフル…

世の中のルールを知る→『カイジ〜人生逆転ゲーム〜』

先日、誕生日プレゼントをくれた友人から映画版『カイジ』の感想を聞いたので、本日はそのネタを書きたいと思います。 予告編から怪しげな感じは際立っていますが(ここでひとつ予言しましょう。「ラストであなたは必ずや吹くでしょう!」)、感想を聞くのは…

ホップ、ステップ、ジャンプ→『虐殺器官』

先日、伊藤計劃さんの『虐殺器官』というSF小説を読みました。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (517件) を見る これが大変読み応えのあ…

明日もまた日は昇る、じゃない!→『知性の限界』

すごくおもしろい本を読みました。 知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)作者: 高橋昌一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/04/16メディア: 新書購入: 17人 クリック: 192回この商品を含むブログ (70件) を見る この本のなにがお…

人はイメージで判断してる→『ゴールデンスランバー』

堺雅人が主演の『ゴールデンスランバー』を観た。 タイトルに使われている『ゴールデンスランバー』とはビートルズの楽曲から引いてるもので「黄金のまどろみ」という意味*1。 まどろみという表現は暗喩的で分かりづらいけど、これはおそらく「キラキラ輝い…

「見えない」ものを「見る」方法

このあいだ『批評理論入門』という本を読んだんですが、読んでいて発見したことがあっ たので、今日はそれを書きます。 批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)作者: 廣野由美子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/03/01メディア…

これは夢か現実か→『インセプション』

『ダークナイト』で批評家たちに大絶賛されたクリストファー・ノーラン監督の新作『インセプション』を観てきました。 これがなかなか面白かったんですよ。 映画自体はそれほどだったのですが、モチーフがなにより興味深かったんです。 で、この映画が何を問…