2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『グラン・トリノ』

「グラン・トリノ」★5(監督:クリント・イーストウッド) ●チェンジリングに続く傑作。 舞台はアメリカのデトロイトの小さな町。 ガチガチの人種差別主義者の元フォード工ウォルト・コワルスキー(クリント・イースト ウッド)はその地に一人残って暮らし…

『スラムドッグ$ミリオネア』

『スラムドッグ$ミリオネア』★4(監督:ダニー・ボイル) ・宗教的怨恨によって暴徒により母が殺され孤児となったジャマールと兄サリーム。 彼らは身に迫る危険から逃げ出すために駆け足でその場を去るのだが、その途中でラティ ーカという同じく母を失った…

『イキガミ』

「イキガミ」★4(監督:瀧本智行) ●国家繁栄維持法という法律が個人の自由を侵す社会。 よりよく生きるために、死の恐怖と隣り合わせでいることを国家が強要し、小学校入学と 同時にすべての子どもは注射され、18歳から24歳までの間に1000人に1人…

『ワルキューレ』

『ワルキューレ』★2(原題:Valkyrie、監督:ブライアン・シンガー) ・ヒトラーの独裁政権を反体制側が転覆させようとした史実を映画化したもの。 史実を描いているということは、革命が失敗するということである。 そこが映画の始発点。 だから、オチ(革…

読書ライフをサポート→「読書メーター」

物理学なんかまったく知らないけれど、どこかの本で読んで知った「エントロピー増大の法則」 というものだけは、よく頭に残ってる。 ひとつ前のエントリーでも取り上げた(って、偉そうだよ)『動的平衡』の中でも紹介されてい るけど、エントロピーってのは…

1年があっという間に過ぎ去るのはなぜ?→『動的平衡』

面白い本とはいままで見ていた世界がガラリと姿を変え、まったく違ったモノの見方を 読み手にあたえる作用をもっている。 けれども、多くの本がそうではない 不思議な話である。 見たことも聞いた事もない人が書いているんだから、知らないことで埋め尽くさ…

『ウォッチメン』

『ウォッチメン』★5(原題:WATCHMEN、監督:ザック・スナイダー) ●ザック・スナイダーの『300』にはあまり感心しなかったが、『ウォッチメン』は素 晴らしかった。 舞台は1985年のアメリカ。 女子供を強姦し虐殺していたヒーロー(って形容矛盾だ…