2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

生き延びるための物語:『世界の電波男』

なぜぼくたちは物語を求めているのか。 それは「願望充足の予感」を与えてくれるから。 世界の電波男 ― 喪男の文学史作者: 本田透出版社/メーカー: 三才ブックス発売日: 2008/04/24メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 119回この商品を含むブログ (51件) を…

科学者としてのハリーポッター

ハリポタ世界における魔法は科学そのものです。 科学とは「誰がやっても同じ結果が得られるもの」です。ただしい手順さえ踏めば、誰でも魔法を使うことができますす。ポリジュース薬をつくるには、正しいモノを、正しい量だけ入れ、正しい手順を踏めば、誰で…

フレームワークで考えるクセを

最近、フレームワークってすごく使えるなと感じています。 フレームワーク(frame work)というのは「思考の枠組み」という意味です。考えごとをするとき、あるフレーム(型)に当てはめて考える方法、くらいの意味です。 すこしわかりづらい概念だと思います…

リスクを取らないことがリスク:『リスクの正体』

リスクの正体!-賢いリスクとのつきあい方 (木星叢書)作者: 山口浩出版社/メーカー: バジリコ発売日: 2009/01/07メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (12件) を見る リスクとは「予測できない危険」のことです。な…

だれもがプレゼンター:『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』

関心のない話を聞くのはつらいものです。 友人の自慢話から、販売員のセールストークまで、周囲には関心をもてない話が溢れています。 もっと上手くプレゼンしてくれたらいいのに。 が、プレゼンは人ごとではありません。ぼくたちは聞き手であり、話し手でも…

荒れた空間を整理する

世界は秩序から無秩序に向かっています。 物理学ではこれを「エントロピー増大の法則」といいますが、ようするに整っていた状態からカオスに向かっていくわけですね。 たとえばペン立て。 これはぼくの机の上に置いてあるものですが、ご覧のとおり、めちゃめ…

情報を引き出すだけにあらず:『人を動かす質問力』

「ねぇ、夕飯どうする?」 こんな質問をよく耳にしますよね。そしていつも答えに詰まります。あまりに回答範囲が広いから。これを「オープンクエッション」といいます。逆に「夕食はしょうが焼きでいい?」というような具体的な質問を「クローズドクエッショ…