荒れた空間を整理する
世界は秩序から無秩序に向かっています。
物理学ではこれを「エントロピー増大の法則」といいますが、ようするに整っていた状態からカオスに向かっていくわけですね。
たとえばペン立て。
これはぼくの机の上に置いてあるものですが、ご覧のとおり、めちゃめちゃカオスです(笑)。100円ショップで買ってきたときは秩序を保っていましたが、いつのまにか目も当てられないカオス状態に。
こんなありさまなので、目当てのペンを引き抜くまでに2、3秒かかってしまいます。時間的には全然たいしたことはありませんが、探し物を選び出す心理的なストレスはそこそこなものがあります。
そこで思い切って整理することにしました。
まず現状を把握するために、ペンを全部引き抜いて並べてみました。
大杉だろ、これ(笑)
分類してみると、
こんなかんじになります。
同じ色が何本もあることがわかります。インクが切れた時、外出する時に便利だとおもって大人買いしてきたわけです。が、インク切れの対策として替え芯はべつの場所に用意してあり、外出する時もここから引き抜いていくことはいままでに数回しかありませんでした。ようするに、各色1本ずつしか使ってこなかったのに、無駄におなじようなペンをたくさん用意していたわけです。なんてムダ!
うすうす無駄だとは分かっていたのですが、いままでずっと整理できずにいました。振り返って考えてみると、「いつか使うことがあるだろう」という可能性を捨てきれなかったことに原因がありそうです。「いつか」「もしかしたら」ってヤツですね。人は、可能性(自由)を手放すのが本当に嫌いなのだなぁと思う次第です。
さて、おのれの優柔不断さを人類の責任にしたところで(笑)、整理が完了しました。
こちらが完成形です。
器に対してペンの量が少なすぎるので、なんだかすごく殺風景な気がしますが、おかげさまでアクセス時間が大幅に短縮されました。プチストレスも解消です。
整理のポイントとしては、
1.目の前に並べてみる
2.「これは本当に必要なの?」と自問してみること
3.プライオリティ(優先順位)を付けること
です。
今回のペン立ての整理では、容量よりもストレス軽減とアクセス時間短縮することを優先しました。*1
そもそもペン立ては後者が目的なのであって、前者はそれをかなえるための手段にすぎません。結果的に手段が目的化していたので、それを元に戻しただけなわけですが、ずいぶんスッキリしました。
この「整理」という視点は、モノ(空間)の整理のほかにも応用可能です。たとえば、休日のスケジュールや、買い物リスト、頭を悩ませている問題といった情報の整理なんかにも使えます。
整理の応用方法については、またべつのエントリで触ようと思います。
参考図書:
- 作者: 佐藤可士和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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*1:不必要なものは、ゴミ箱と保留BOXへ仕分けしました