2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ハウルの動く城」はオチがない→『宮崎駿の<世界>』

劇場公開中に『ハウルの動く城』を観たとき、のどに小骨がつっかかったような 違和感を感じた。それは「物語が終わっていない」という違和感であり、今もまだ 刺さっている骨である。 その理由は、三幕構成を(あえて)無視した構成法にあるのではないかと思…

問題を把握せよ

なにをいっているのかわからない議論がある。 なにをいっているのかわからない本がある。 なぜだろう? だいたいは何を問題としているのかわからないことが原因である。 つまり、著者がなにを問題視されているのかがわからない、とそういうことだ。 敷衍した…

回路をまわせ

いいものを見抜く審美眼はある。 これはみんなこっそりと誇っている自信であり、真理なんじゃないか。 「オレうまく表現はできないけど、いいものとわるいもののちがいくらいはわかるよ」と。 だから、映画のレビューがおおいのではないか。 「いい」「わる…

「久米宏のテレビってヤツは」はおもしろい

「久米宏のテレビってヤツは」をみる。 前回みていて面白かったので。 出演者らの発言に欺瞞やウソがないところがいい。 正直かつ誠実に話されているところに好感をいだける。 司会が久米宏だしね。 そこが彼の魅力だよね。 TVにもこのような番組がもっと増…

欲望はどうやって生まれるのか

なぜモテるやつは、とことんモテるのか。 ずっとぎもんだった。 あるモノが人気がでるとなぜ爆発的に売れはじめるのか。 ずっとふしぎだった。 しかし、やっとわかったよ。 それは「入手するのが困難だから」だ。 ん?あたりまえのことをいうなって。 まぁ、…

村上春樹のことば その1

大好きな村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』を再読中。 「ここはメモしておけよ」と自分が自分にいいきかせるので、ここに記しておくことにす る。 交通事故で亡くなった母親の付き人、ディック・ノースについて「とてつもない馬鹿ょ、 あれは」と先日評…

ニーチェ

問うてはならないことを問うこと。 哲学者ニーチェの魅力はそこにある気がする。 われわれが、考えてみようと思ったとき「いや、しかし、これについて考えるのはモラ ルに反するよなぁ」と思考に足かせをかけるものが存在する。 たとえば殺人の事件の動機。 …

メディアとお笑いと責任

朝起きて、平川克美さんのblogを拝読する。 ずいぶんまえから嫌気がさしている「お笑い」番組に関して、するどい考察されている。 そうそう、こういった話が聴きたかった。 のどにずっとひっかかって小骨がとれたような解放感を味わい、溜飲を下げる。 ふぅ…