「久米宏のテレビってヤツは」はおもしろい

久米宏のテレビってヤツは」をみる。
前回みていて面白かったので。
出演者らの発言に欺瞞やウソがないところがいい。
正直かつ誠実に話されているところに好感をいだける。
司会が久米宏だしね。
そこが彼の魅力だよね。
TVにもこのような番組がもっと増えればいいのになぁ。
まぁ、しかし、無理だよなぁ。後任はいないし、代わりもいないし。
古館伊知郎なら代わりがききそうだが、彼はやたらにカミつけばいいというフシがある、
気がする。
いずれにしろ、こんな番組は貴重だ。
 で、出演陣の中にミステリー作家の平山夢明さんを発見する。
平山さんに関しては町山さんのポッドキャストで「崖の上のポニョ」をメタメタに語って
いた人というくらいの情報しかない。あのときは、飲酒後の収録だったようですごい破天
荒な人だと印象を受けたんだが、実はとってもまともで誠実な方だった。
 とりわけ、おっしゃってることが面白いかった。


 内定を取り消すなら、企業側は腹をくくってやるべきだと思いますね。
人ひとりの人生を左右する就職というものに、突然「すみませんね。うちにも事情があっ
てね」といって内定をドタキャンするのはいかがなものかと思います。
 もし、取り消すなら新聞に「○○くんを当社は諸事情により内定取り消しにしました。
が、大変優秀な方なので当社が推薦いたします」との告知をすべきなのではないか。
(自注:大意です)


 という斬新なアイデアを出されていた。
いいこというなぁ。
このアイデアを成立するのは万に一つもないと思うが(企業側に経済的なメリットがない
し、紙面がいくらあっても足りなくなるから)、これくらいの「決意」でもって、内定告
知するなり、取り消すなりすべきである、というのはもっともだと思う。
企業にとって経済面において合理的な判断であるかもしれないが、この11月という年の
暮れにキャンセルされた人は、リクナビで新たに入社したい企業を探し、応募し、面接を
受けるなどするというタイトな時間をすごさなければならなくなる。それは必然である。
つまり4月から職に就くことが大変厳しくなる、と。
この不況は企業に責任があるわけではないだろうが、ぜひ腹をくくって採用するなりして
ほしい、という平山さんの首長には大賛成である。
 で、ほかの出演者らの発言も多番組ではなかなか聞けない本音トークで面白かった。
この番組、要チェックだな。