2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

たまには哲学

あんまりよいこといってるので、備考録として。 人間は自らの知をたよりに行為する存在者であるが、その知は狭く暗い。したがって、自 分が人生へ投げ込んだ意図の波紋を見透かすことができない。人間の行為が思わざる致命 的結果となって自分自身へはねかえ…

資本主義は差異を食って生きている

岩井克人さんの『資本主義から市民主義へ』を読む。 おもしろい。 デ・ファクト・スタンダードというのは直訳すれば「事実上の標準」ですが、「あるモノ が標準として使われているのは、それが標準として使われているという事実以外にはなん の理由もない」…

iPhone所感

2週間ほどまえ、原チャリで公道を走っていたら、軽自動車に衝突された。 うぅ。痛い。 しかし、死を直感したその瞬間、カラダ以上に背負っていたMacbookが心配だった。 物神化、ここに極まりである。 それはともかく。 その事故で、背負っていたリュックの…

「細野真宏の数学嫌いでも〜」?の補足

きのうのエントリーを読まれた方で(たいへんな長文をご苦労様でした)、 なんとな くわかりかけたけど、でもわからない(ごもっともです)というかたは、 西林克彦さん の『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』をお読みください。 たいへんわかり…

思考の歩幅→『細野真宏の数学嫌いでも〜』③

まず、このあいだのまとめ。 ・数学的思考力とは論理的思考力のことであり、(このエントリーの文脈でいえば) チャート化して考えられる力のことである。 そういうことだった。 で、今日は「論理の飛躍」と「思考の歩幅」について。 <論理の飛躍> まず、…

数学的思考力→『細野真宏の数学嫌いでも〜』②

では、お約束どおり、さっそく『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に 身につく本』 (ながっ)の解説を。 そのまえにひとつだけいっておきたい。 数学的思考力とことばだけ聞くと、ちょっと尻込みしたくなる方がいらっしゃるかもし れない。 …

『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本』

さきほど谷島屋書店で『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く 本』を1260円払って購入し、マックでコーヒー一杯だけ注文し、Campusノート片手 にカリカリメモをとっていて、「これは使える」と思ったところがいくつかありました。 …