ハリーポッターと物語の本質


起床後、眠い目をこすりながらすぐに書店へ走った。

お目当ての本は「ハリーポッターと謎のプリンス」。

本シリーズを1巻から読み続けている自分にとっては、待ちに待った

日だった。


ハリーポッターは日本で約2000万部(5巻までで)も売れているらしい。

ボクがよく読むビジネス書なんかは、数万部売れれば大ヒットというくらい

だから、この数字のすごさが良くわかる。(まぁ、ビジネス書と比較するのは

あまり意味のあることではないだろうけど・・・)


物語は、相変わらず伏線が巧妙で非常に楽しめた。

ハリー等の恋愛模様は共感できるし(ハリーが悩む姿はじつにリアリティがある。)や

ヴォルデモートの幼少時代では、なぜヴォルデモートは悪の化身に

なったのかわかる気がする。そして最後の方ににおきる事件などは、

7巻への期待を否が応でも高める。


ただ、ここまでハリーポッターを追ってきて思うことは、


「ちょっと寂しいな。」というのが、いまの心境である。

全7巻シリーズで現在6巻までが発売され、ボクは6巻まで読み終えてしまった。

あと、1巻読み終えたら終わり。読み直すことはできるけれだけど、

新しいハリーたちと出会えなくなる。そう思うと、やはり寂しい。

身近なヒトが、いなくなってしまうような寂しさだ。


そういえば、自分がよくいく美容院の美容師さんも同じようなことを言っていた。


物語というものは、それほどヒトの心に訴えかけるらしい。

(2人の意見でしかないので、こういってしまうのは大げさだけど…)

時代は変わっていくけれど、物語というものはどこかで語られている。

なくなりはしない。なぜ、だろう?

それは、内側からみたら僕等自身が物語の主人公であり、体験者

だからかもしれない。


物語ビジネスの本質はこんなところにあるんじゃないかな。

っと、ハリーを読み終えてそう考え込んでしまった。

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

  • 作者: J. K. ローリング, J. K. Rowling
  • 出版社/メーカー: 静山社
  • 発売日: 2006/05/17
  • メディア: 単行本