心を動かす文章の書き方「伝わる・揺さぶる!文章を書く」
文章を書くことを嫌う人は多い。
友人から「ブログなんて面倒なことをよくやるね。」っとよく言われる。
以前通っていた映画学校では文章を書く課題がよく出されたが、
その時のみんなのリアクションといったら、いつも決まってブーイングだった。
大抵の人にとって文章を書くのは難しいヤなモノという認識らしい。
自分にとってもやはりそれは同じことだ。
どの切り口から書いていいのかわからない。
どんなことを書けばいいのかわからない。
分からないだらけのことをぐるぐる思考しているうちに、いつも袋小路に
迷い込んでしまう。結果、整合性に欠け、根本思想(根本にある伝えたい
想い)から脱線した文章が大概完成してしまう。
これでは、文章を書く意味がない。
そもそも文章を書く目的はなんなのか?
ここをハッキリさせときたい。
ボクは大きく分けて2つあると思っている。
1つは自己内省のため、考えを深めるための文章。
1つは他人に何かを伝えるため、心に訴えかけ振動を与えるための文章。
大別すれば、この2つになると思う。
っで、大抵人が文章を書くのは後者の理由で、仕事上要請があったり、
発信したりする人にモノを伝えるというのが目的になるはずだ。
なんとなれば、文章を書くという行為は、基本的には人の心に訴えかける
べきものであり、いかにそのために考え、執筆するかということが書き手に
求められるということである。
そこで本書の登場なのである。
著者は人の心を動かすために自らが考えるべき視点を7つ挙げている。
意見、望む結果、論点、読み手、自分の立場、論拠、根本思想が
その条件だそうだ。
これらの視点を意識してモノを考え執筆していくと、独りよがりの文章
に陥らず、目的から脱線せずしずらくなるという。
そして多くの人がこれらの考え方なしに文章を書こうとしていたことが、
書くこと=難しいという○○なイメージを植え付けていたんだと思う。
著者も言っていることだが、僕らはこういった文章を書くための考え方
というのを学んできていない。
だから前述している通り論点がズレたりするし、論拠に欠ける発言
をしてみたり、っで、結局何を言いたいの?と読み手をいらだたせ、
不必要な文章をつい書いてしまう。
この状況を打破するには、モノを書く考え方を学べばいいのである。
本書はその問題を解決するための「モノの考え方」=ツール
(目的の明確化+7つの条件)を与えてくれる。
文章を書くのは難しい。
だけど書かなくてはいけない。成果を出さなくてはいけない。
そんなパラダイムによるジレンマで苦しんでいる方には、本書から
得られるツールが有効な処方箋となるんじゃないかと思う。
- 作者: 山田 ズーニー
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2001/11
- メディア: 新書