映画【DVD鑑賞】→「悪いことしましョ」

きっとブ男にうまれたせいだろう。
片思いの女の子をみつめる視線の寂しさ(=成就しない)をいやってくらい味わっているから、
B・フレイザーがその女性を見つめるまなざしがぜんぜん他人事に思えなかったよ。
おれじゃん。そこ居るの、おれだよ。うるうる。(ん?キモい!?そんなこと、わかってるよ!)


http://www.foxjapan.com/movies/bedazzled/trailer2.html


仲間に「おい、やめとけよ。おまえなんか相手にされるわけないじゃん」といくら嘲笑されても、
(いわれたなぁ。このありがたいご忠告。)とめられないもんな。
その純な想いはさ。わかるよ、フレイザー


すっかり君のファンになってしまったよ。
あの寂しさを湛えた目は、トム・クルーズのようなイケメンにはできないもんな。
見事と言うほかないよ。
あのシーンをみただけで、もうおなか一杯だよ。


あとは悪魔の魔力をかりて、その女の子とくっつこうと孤軍奮闘(?)するんだけど、
(これ、雛形は『ファウスト』だね。ファウスト先生が女の子にもてたくて、悪魔と契約して・・・)
うまくいかないっていうお約束の展開になって、


「いままで、お金持ちになったり、権力をもてば幸せになれると思ってた。でも、そうじゃないって
気づいたよ。大事なのは何かを得ること(=ゴール)じゃなく、それに向かうまでのプロセスなんだ>


ていうありふれた真理を学ぶのも、君が言うからこそ心にぐさっとささりはするけど、気にしないでくれ。
もうおなか一杯さ。序盤から終盤までサービスしすぎだぜ。途中笑い死にそうになったよ。


でもちょっとべた褒めしすぎちゃったな。気持ち悪いくらいに。もう、これくらいにしとくよ。
あんまり身内でほめあってると、イケメンから「あいつらマジきもい」なんて叩かれるからね。


きっとイケメンたちには、この映画のよさはわからないだろうから。
女性にちょっと遠慮がちに接しすぎて、「あいつ、キモい。ウザい」なんて言われたことのない
やつにはね。


これはブ男(でなくとも、フツーな顔)に生まれつき、女の子とほとんど縁がない男性諸君のために作られた妄想映画なんだから!