日記→「キモメン」

久々に『さんまの御殿』をみていたら、すごい人を見つけた&目撃した。
以下、コトの顛末+グチ。


(注:数日前のことでメモも取らなかったので、登場人物の発言はうる覚え


・お題が「異性の生理的に受けつけられないこと」というようなものだった。
主演者は女子アナと芸人が出ていて、合コンのような雰囲気だった。相変わらずチュートリアル
の徳井はイケメンだけあって女性陣にやさしい扱いをうけていたようにみえる。イケメンはやっ
ぱりお得だよなぁ。


・でお題をもとに出演者たちはおのおの過去の体験談を語っていた。


・すると、どう話が転んでかは失念したがTKOという大阪の芸人さん(コンビ)の片割れ(髪が
あるほう)が「おいしいものを最初に半分食べて最後に半分食べる」と発言した。
へぇー、そうなんだ。なかなか面白い食べ方するのだね。


・すると、突如きゃぁ〜という甲高い悲鳴が上がった。その一秒後、発狂もとである主をカメラ
が捉えた。そこには青ざめた顔をしてわなわなと震える葉山エレーヌという女子アナが映し出さ
れた。


・おいおいどうしたんだ。
女性陣のみならず、芸人側も一様に驚く。


・どうやら、「美味しいものを最後にとっておく」という彼の発言が「男らしくない」ものであ
り、「キモい」ということで拒絶反応が出たんだとか。おい。それってほんとなのか。
開場も(+観客も)呆れながら見守る。っていうか、観察する。


・そんな状態がしばしつづき、しらっとした空気を和ませるように芸人さん(髪があるほう)
は、「めっちゃ泣きそうなんですけど」と表情を作っていた。が、あいかわらず葉山アナの震え
は止まらず、隣席に座っていた女子アナに寄りかかりる。失笑のような笑いがしばしスタジオに
響いた。


・これはどうなのだろう?
ものすごい失礼なんじゃないだろうか。彼に対して。いくら芸人相手でも、やりすぎだと思うぞ。
オレはぜんぜん笑えなかったぞ。


・「生理的に嫌いなところを」という質問を掲げてトークしていることからして、こういった展
開をみせるのは、まぁコトの成り行きとして当然なのかもしれない。しかも相手は芸人。いじっ
てナンボ。彼女にしてみたら、いじってあげたということなんだろうか。


・まぁ戦略的には間違ってないよな。日常的なところではあのような行為をするのは憚かるだろ
うが、TVのような場所では、日常やってはまずいようなパフォーマンスが好んで受け入れられる。
先輩にツッコみをいれるとか、相手を笑い者にするとか。ようするにストレスが発散できるわけ
で。ははは。よく本音をいった、偉いぞ。みたいな(といっても、若手芸人のさんまへのよいし
ょには、ここまできて見せれるのかという思いがして辟易とさせられるが)。
ならば騒がなきゃ損、損という葉山アナの行動選択は正しい。


・しかしだからといって視聴者にアピールするものを見せることと、人の人格的な領域に土足で
上がり込んで、全国に配信される公の場で(だからこそ、なのだが)ぐちゃぐちゃに踏みにじる
ことがOKかどうかということは別の問題だろう。いくらテレビとはいえ失礼であると思う。悪の
りだと思う。笑いをとることが芸人の仕事ではあろうが、一部の芸人をのぞき「笑われる」こと
は本望ではないだろう。結果的に生じることはあっても、だ。だから彼も表情を繕いながらも、
不快感をのぞかせるような発言をしたのだと思う。


・そしてあの葉山アナのドン引き映像は、身につまされるものがあり、ただの視聴者けれども不
快感を感じた。女性に拒絶される経験してると、他人事に見えなくなる。あの映像をみて、気分
を害した人は多いと思う。2chでも不評を買っていた。


・それにしても不思議なんだが、なぜおいしいものを分けて食べることがそこまで「キモい」ん
だろうか。
そもそも彼女がいう「男らしさ」ってのはどーいうものなのだろう。カレーを三口程で飲み込み、
夏はタンクトップで、人に攻撃さられら脊髄反射的に「このやろー!」と威勢良く啖呵を切って
突っ掛かっていけるような男のことなんだろうか。嘲笑されたら応酬もせずハハっと苦笑しなが
ら耐える寡黙な男はキモい男ということなのだろうか。前者の「男らしい」方がいいと、そうい
うことなんだろう。なるほど。そういうことであるなら、仕方ない。キムタクほどの美しい容姿
をもっていないキモメン(@女子高生らしい)オレたちには分が悪い。少しでも彼女の意に合わ
なければ、大声で忌避されるのを我慢しなくてはならない、と。そういう運命にあるのだね。
あいわかった。


しかし、これではあんまりだ。
TKOの彼はきっと心がピュアすぎて反駁できないだろうから、「見かけはシロっぽいように振る
舞ってるが、実は腹黒」と友人に見事に看破されてしまったオレが反駁しておこう(もう十分す
ぎるほどいってるけど、補足ですよ)。


・あなたちょっと勘違いしてないか。
・美しい私はなにをいっても許されちゃうのよ、みたいな。
・いや、ま、たしかにお美しいのは認めるよ。うん。たしかに美女だ。だが、何事に付けても上
 には上がいるものだ。芸能人を見ているあなたならよくご存知でしょ。上は果てしなく広い。
・自分は美しいという自己評価は大切だよ。たしかに。しかし、ほどほどにしといておいたほう
 がいいと思うぞ。
・行き過ぎたセルフイメージは人を傲慢にし、見下すポジションを知らぬ間に陣取り、反感を買
 うだけだから。
・ま、余計なお世話だろうけど。
・じゃ、ま、そうゆうことで。


まぁ、きっとこんなのは負け犬の遠吠えとしてカウントされるだけなんだろうな。


「うわぁ。キモっ。陰でこぞこそ悪口言うなんてサイテー!!」


うん。ま、それも仕方ない。
美味しいものを最後に食べるのが好きで、閉口することしかできないキモメンなわけだし。
生きててごめんね。