ノートをどう使う?『結果を出す人」はノートに何を書いているのか』

書名が適切とはいえない。

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)

  • 作者: 美崎栄一郎
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2009/09/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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結果を出す人は「何を」(What)ではなく「どうやって」(How)書いているのか、
つまり内容ではなくノートの取り方に関する関する本だといったほうがいいと思う。
目次を見れば、すぐにわかる。

1章 ノートは仕事でどう使うのか
2章 仕事ノートの選び方・使い方
3章 ノートを使った仕事術
4章 ノートを使った時間管理術
5章 自己投資のためのノート術
6章 デジタルを使ったノート術

ね(笑)。
ただ、書名の不適切さより気になるのは、「結果を出す人」の中に自らを入れてし
まう自意識のほう。
たとえ事実なのだとしても、そのワードを選ぶセンスに、そのビジネスパーソン
(←どうも、この言葉も好きになれない)的挟持にすこし気恥ずかしさを感じてし
まうんだけども…。
閑話休題


私的にもっとも役立ったのは、メモ帳→母艦ノート(メモ帳をまとめるノートのこ
と。メモを剥がし、貼ってもよし。また、勉強ノートとしても使える。その場合、
前から情報系を、後ろから勉強ノートを書き、使う)→スケジュールノート(Cam
pusダイアリーが便利そう)に記入し、PCにて出力するときは、母艦ノートを参照
すればいい、というアウトプットのためのフロー。
ひらめきは一瞬のものであるから、何かに書き留めておく必要がある。しかし、い
ままでメモ帳に落としておくことはしていなかったので、失念することがしばしば
だった。これは非効率。また思い出さなきゃいけないし、思い出す契機もないから
線香花火のようなものになりがち。パッとついて、すぐ消える。これじゃ思考も深
まらない。
著者がいうように、個人的な発想・情報にこそ、Googleをもってしても検索するこ
とができないもの(Googleで検索できるのは共有されてる知識)であるから、記録
しておかなくてはもったいないという指摘には、なるほどと思った。


情報を活用するには、検索する母艦を強化する必要がある。
ノートには必ず日付を記入し、コーネルメソッド(ノート術)を使い(メタ意識・
視座の活用+要約)、付箋を上側(インデックス)、右側(日付、調べるもの)、
下側(いま使ってるところ)に貼る。そうすることで、一発検索が可能に。
ただ、このノートの活用法は現在進行形では便利だが、のちのちノートにあたる必
要があるときは、ノートが大量に存在するため困ったことになる。となれば、やは
りPCでの管理(フォロー)が必要だろう。
6章でもその方法は紹介されているが、あまり有効とは思えなかった。データの検
索方法は、『読書は一冊のノートにまとめなさい』で紹介されていた索引のデータ
化のほうよさそうだ、くらいしかいまのところ思いつかない。


巻頭や巻末には多数の文房具、ノート、メモ帳の口絵が載っている。
これを眺めているだけでもうきうきするし、欲しいものをメモしていって店内で思
案しながら買い物するのも楽しい。
高額商品なんかじゃなくても、十分に楽しめるのが買い物のいいところ。


追記 2009/10/6 画像をアップしました。


コクヨのノートカバー。
開くと、こんな感じに↓。



わりと普通ですね。
ただ2冊挟んで持ち運びできるのは、わりと便利です。
しおりもついてるし。
あと、コーネルメソッドと厳めしい名前がつけられているノート術は
こんな感じ。



左側と下側に線を引くだけ。
そこに、ノートの補足やアイデア、あとで調べるものを書いておく。
それだけ。
マインドマップもそうですけど、原則的なところをおさえておけば、
あとは我流で事足りるかと。