ウチダ先生からの学び


フランス現代思想を専門とされる、内田樹さんの著書

「知に働けば蔵が建つ」をいまさっき読了。


内田さんの著書を読むときは、気合と体力がいる。


こちらが、「あなたが何をいっているか理解してやるぞー。」

という主体性と覚悟なしに、読み通すことができない。


なぜなら、あまりに本質的なところを語られるから、頭を常に

フル回転させていなければついていけないからである。


しかしその覚悟をもってしても内田先生の本にありがちな

罠にはまってしまうことがある。(回転力の遅いぼくならではの

罠でしょうが)


・・・ふんふん。わかるよ、わかるよ。それで、それでぇ・・、

っと論理展開の意外性とあまりに鋭い時代洞察力が面白くて

どんどん読んでいくのだけれど、ひとつの章を読みきったところで、


「はて、それで結局あの方は何をいいたかったのか?」

と、なんとも悲しい結果に着地してしまうことである。


これは意識を意味理解に置くあまり、鳥瞰的に現状位置を把握し

つつ読み進めていけなかったのが原因であると思う。

結果、先生が言っていたことを統合、整理できない。


読書の本質はインプットではなく、アウトプットする力に

あるはず(だと思う)だから、これではあまりに情けないというか

投資対効果が低い。ただ先生の批評を楽しんだだけになってしまう。


っといったわけで、再び再読が始まる。

(もう頭くらくらしてるんですけど・・・)


結局当初の目的設定が「先生が何をいっているのか理解する」

だったから敗退してしまったと気づくのはこのときなんですよね。


そしてここにきて初めて、速読の基本である目的設定が普通読み

する者にも共通する必須条件プロセスだと気づかされました。


気合・体力もまぁ必要でしょうが、まずこの思考をさぼりがちな

頭の使い方を鍛えなおす必要がありそうです。


うちだせんせい、いろいろ勝手に話しかけてご迷惑だったで

しょうが、ご指導ありがとございました。

これからもよろしくお願いします、という自己完結・満足をして

とりあえず、今日はここまででということで・・・。

知に働けば蔵が建つ

知に働けば蔵が建つ

  • 作者: 内田 樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本


(ちなみに、これが師と対話した本です。ご参考までに。)