常識を疑え。「千円札は拾うな」


「常識とは、18歳までに身に着けた偏見のコレクションのことをいう。」


アインシュタインが残した有名な言葉を引用して、

著者はすべてを語らせている。

常識に囚われていることの弊害について。


ボクらが見ている世界は、常識という枠にとらわれた世界。

その枠をぶっ壊してみると、新たな世界が見えるのだという。


本書をめくってみると、目次で「それ」を発見できる。


・残業をやめれば給料は増える。

・「似合うスーツ」は選んではならない。

・売り上げを伸ばすために顧客を捨てる


常識で考えると、これは損である。


残業をやめたら給料は減るし、似合わないスーツを着ればダサくなるし、

顧客を捨てたら売り上げが減る。


ふつーに考えれば、これは「みなさん進んで損しましょう」のススメである。


でも、仮にその仮説のススメから出発しようとすると、どうなるだろうか。


好奇心に駆られたその疑問がフックとなって、本書をちょっとだけ

めくる。すると、こんな風に書いてあった。(↓自分語で要約してます)


・時間がないから抜本的な解決法を考え試行錯誤するようになり、

創造性・仕事の質は高まる


・自分が築いてきたここまでは似合うの線を他者(センスよい人)に選んで

もらうことでその境界線を越え新たなファッション地を開拓できセンスが向上

する。


・経営利益を出す上での足を引っ張る迷惑な顧客を切ることで、

ストレスから解放され創造性が高まり、次第に生産性もUPする


要するに、いまある自分の習慣を捨てろ。

一度ぶっ壊して、再構築しろっといっているのである。

そうすることで、成長できる。っといっているのである。


ここまできてようやっと、社会常識とされていることが、

実はそれが世界を狭くさせてしまっている原因だときづくのである。


常識を疑う。


そうは言ってもなかなかその常識に気づけないのが、一番の難点なのだ。

自分を知ることが一番難しいのは、みなさんもご存知のとおり。


だから本書は常識を知るために読む。


一般的に共有されている常識とは何か?

それがわかれば、あとは自分でなんとか出来るんじゃないかと思う。


解決!とまではいかなくても、方向性はつかめる。

出発点がわかるから。


そしてある常識を自分が採用していると知ったとき、それをどうすれば

パラダイムシフトが起こせるのか?を考えられるヒントになる。


これは大きな前進だと思う。


ってことで、常識を知る、パラダイムシフトさせる方法を学ぶという

両面においてボクはこの本書を一読する価値があると思う。

千円札は拾うな。

千円札は拾うな。

  • 作者: 安田 佳生
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2006/01/20
  • メディア: 単行本