『はじめたばかりの浄土真宗』
『インターネット持仏堂2 はじめたばかりの浄土真宗*1』(内田樹・釈徹宗、本願寺出版)を読む。
面白い。
- 作者: 内田樹/釈徹宗
- 出版社/メーカー: 本願寺出版社
- 発売日: 2005/03/23
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
・宗教とは「思い通りいかない=苦」であるこの世界を、自己自身を目覚めさせて
いくことによって受け止めていく体系ではないでしょうか。つまり、「不条理な
苦を引き受けていく」システム、といった一面があると思います。(p5-6)
・仏教は、あらゆるものを相対化していくある意味おそるべき体系です。(p38)
・善や悪は相対概念である。(p38)
・宗教における最大の機能は人間中心主義を相対化するところにあります。
(…)なにか特別な力を身につけ、世間を睥睨(へいげい)し運命を操作するよう
な人間になるために宗教はあるのではありません。禅宗の公案の「趙州洗鉢」
(じょうしゅうせんばつ)が示すように、今、この瞬間、自分は何を為すべきか。
そこにしか仏教はありません。(p87-88)
・つまり、「倫理」は「どの共同体も固有のルールを持っているが、そのルールを
他の共同体には汎通的適用することはできない」という限定そのものに担保され
ているということです。(p117)
併せて『いきなりはじめる仏教生活』(釈徹宗、バジリコ)を読むと、より仏教への理解が深まる。
- 作者: 釈徹宗
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2008/04/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (23件) を見る