『知的ストレッチ入門』

知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)

知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)


*書評ではなくメモです。


どうしたら自己能力の限界を突き破って上のレベルに引き上げることができる
のか。
それには「知的ストレッチ」が効く。
知的ストレッチとは、


おのれを知って、その弱点をカバーし、得意分野をさらに広げる普遍的な技術


のこと。
技術であるからには、原則がある。


原則1 インプットはアウトプットを前提にする
原則2 うまくいった諸先輩の方法をどんどん取り入れる
原則3 おのれを知る


原則1でいうアウトプットとは、
「情報収集→分析→解釈→評価のプロセスを経た付加価値の創造」
のこと。


映画でいえば、
映画をみる→ストーリー分析→解釈(これは○○な話である)→1〜10点で私の
採点をする、といったところまできて価値が出る。
インプットはこの評価に至るまでのプロセスに役立つように「強引」にでももっ
ていく。
インプット率とアウトプット率を限りなくゼロに近づけていく努力を。


原則2の諸先輩の方法をパクるのは、ビジネス書系が即席で役立つだろうけど、
ゲーテ(斉藤孝によるゲーテ*1)だったり、内田樹(ヴァーチャル爺*2)だったり、
とパクれるものは、具体的な指示が書かれたものばかりではなく、それこそそこら
中にはごろごろしてる。


原則3のおのれを知るに関しては、自分の強み・弱み、相手との距離間、立ち位置
マッピングでもして把握する。


次に、知的ストレッチの効用について触れるられている。


1幅が広がる
2深さがでる


まず1は、興味のある分野の本を5〜10冊読むこと。
未分野の場合、知らない専門用語(キーワード・概念)が出てくるはず。
なので、キーワードとなる概念を平易な言葉で50個ほど解説している本で読んで
理解してしまう。
そうすれば、それ以降、本を読むのがずっとラクになる。
もし、これができない場合は、その分野には関心がないということがわかる。


2の深さを出すには専門書を読むこと。
目標は「専門家」と呼ばれるレベル。


知的ストレッチにおいて肝要なことは「負荷」をかけること。
今の自分の能力で簡単にできることを繰り返しても、それはストレッチにはならな
い。
現状の能力ではちょっとキツいくらいのものに挑戦し、「フィニッシュ」の回数を
増やしていく。
負荷のかかったストレッチをどれだけフィニッシュできたか。
それこそが知的ストレッチの内実。

*1:たしか『できる人はどこが違うのか』

*2:こちらもうる覚え。たしか『子どもは判ってくれない』