ストリートスマートの必須習慣・「概念化」トレーニング


 先日紹介した勝間本の中で、もっとも使える「概念化」を紹介します。


勝間和代を「私」に最適化する:『高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人』

1.習慣
 (1)ものを概念化する癖がある


 と、そのまえに、概念化ってなに?

「概念化」するというのは、例えば、どら焼きを手に取ったとき、どら焼きが単体で存在するのではなくて、小麦粉とかあんこがあって、パッケージがあって、というふうに階層に分けて考えてみる、というようなことから始まります。(p.33)


 図にしてみます。



 これがどらやきを「概念化」したものです。


 上下にちょっとぶ厚い皮があり、そのあいだに「つぶあん」が挟まれています。
 どら焼きには「こしあん」ヴァージョンもありますが、勝間さん的にはNGだそうです。
 というのも、こしあんのように食感が弱いものだと、主役のあんこの存在が薄くなってしまい、脇役が主役に感じられてしまうからだそうです。


 う〜ん、そうなのかな?
 正直、分析の内容にはあまりピンと来ませんでしたが、こうした分析の仕方は面白いと思います。
 「どら焼き」という「全体」を見ていただけではわかりませんが、一つ一つの「部分」に注目すると、こんな風に分解し考えることができます。


 ではさっそく、この見方を応用してます。
 ファミマの「レアチーズパフェ」でやってみましょう。



 こうしてみると、最上層にいろいろ盛られていて、下層は一つの食材で一つの層を作っていることがわかります。
 さらに、それらが交互に配置されているのも分かります。ケーキの構造とまったく一緒ですね。


 味はといえば、酸味と甘味のバランスが絶妙で美味でした。
 酸味の効いているブルーベリーと甘味のあるレアチーズムースを交互に置くことで、このバランスを手に入れているようです。


 演出意図についていえば、ピスタチオというナッツが振りかけられていますが、これは「食感」と「色味」のためですね。
 ナッツとクッキーがサクサクという食感を楽しませてくれます。もちろんクッキーも貢献してます。


 色味については、パッケージの各所に「オレンジ色」が使われていて、ナッツのオレンジ色と合わせることで、外見と中身に統一感を出してい
 パッケージはすでにビリビリに破いてしまったので載せられないのですが(笑)、見栄えはとてもよい感じでした。


 「パフェ」という全体をただ見ているだけでは、こうした部分は見えてきません。
 「概念化する」という技法を持ち込んで、部品ごとにバラバラに分解し、階層化してしまう。すると、いままで見えていなかったものが見えたり、考察したりすることができるようになります。


高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人 (小学館101新書)

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