因果律を変える:『夢をかなえるゾウ』
自分を変えるにはどうすればいい?
因果律を変えればいい。
ゾウと「契約」した主人公のように。
- 作者: 水野敬也
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 文庫
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物語の主人公のもとには必ず使者がやってきます。
使者とは何かを届ける者のこと。
「魔法少女まどか☆マギカ』では「キュゥべえ」が、本作では「ガネーシャ」(ゾウ)がやってきます。
この出会いは「縁」です。
まどかがキュゥべえに出会ったように、本書の主人公もガネーシャと出会った(そしてこれを読んでるあなたも僕も)。
彼らはその縁を活かして変わっていきました。
大切なことは、縁をどうするかです。
なぜか?
「自分のやり方であかんのやったら、人の言うこと素直に聞いて実行する以外に、何か方法あんの?」
いいえ、ありません。
縁を大切にできるかどうかは、相性と同じくらいプライドの問題にかかっています。
人が変われないのは、自分のやり方に執着するから。自分>他人という関係になっているんですね。これを逆転する必要がある。自分<他人にする必要が。
二年ほど前、本という使者がある人を紹介してくれました。
偶然出会ったその人に縁を感じ、以後、師として仰いでいます。それからできる限りプライドをゼロに近づけ、師の教えを実践してきました。すると、面白いように自分が変わっていきました。
いままでと同じことをしている限り、同じ結果が待っています。
そこで、黙って「靴をみがく」必要があります。
これは始めの試練。行為自体の意味ではなく、実行できるかどうかが問われています。
ぼくたちは本当に運がいいです。
まどかの「契約」には多大な自己犠牲が伴いましたが、ぼくたちはわずかな対価(プライド)を支払うだけで済みます。
これほどローリスク・ハイリターンな話はそうそうありません。
ガネーシャの教えは以下(一部のみ)。
・靴をみがく
・コンビニでお釣りを募金する
・腹八分目に抑える
・人が欲しがってるものを先読みする
・会った人を笑わせる
・一日何かをやめてみる
・決めたことを続ける環境を作る
・自分が得意なことを人に聞く
・応募する
「なる」ためには「する」必要があります。
もしこの使者と「縁」があったなら、「契約」してしまったほうがいい。
それが因果律を変えるということだから。
魔法少女まどか☆マギカ 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
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