「良い人」はアプローチが苦手

先月の28日からiPad 2が発売されました。 近くの家電量販店(ヤマダやビックカメラ)にも入荷したようなのですが、超人気ガジェットのため、どこにも在庫がありません。アップルストアで予約するのも有りですが、手元に届くまで2週間ほどかかるとのこと。…

型から数を取り戻すための『速算術入門』

問題です。 ビックカメラで7588円の扇風機を買うために1万円札で払いました。 さて、お釣りはいくらでしょう? 10000−7588=???円 この引き算を何秒で解くことができるでしょうか? ぼくは1秒で解けました。それも暗算で。答えは2412…

「強い物語」からの贈り物とは?:『エンジェルウォーズ』

調子にのって、今日もブログ更新しちゃいます(笑)。 先日、ザック・スナイダーの新作『エンジェルウォーズ』を観てきたので、 本日はそれをネタにしようかと。 両親がこの世を去り、残されたのは主人公ベイビードールとその妹は、養父 に襲われそうになる。…

本性を取り戻せ!:『ファンタスティックMr.FOX』

ご無沙汰してます。 今年はちょこちょこ映画や本の感想を書いていくつもりだったのですが、もう 5月に入ってしまいました。早いなぁ。 ところで(笑)、ウェス・アンダーソンの新作『ファンタスティックMr.FOX』 を観てきました。 以下、その感想。 スポーツ…

11歳にして「大人」ヒット・ガールの衝撃→『キック・アス』

2010年はよい年でした。年末にベスト2の作品に出会えたから。 主人公のデイブはヒーローに憧れる高校生です。デイブはちょくちょくカツアゲされてるような男の子で、ある日「ヒーロー映画ってたくさんあるのに、なんでヒーローっていないんだろう?みんな悪…

2010年映画ベスト10

今年もあと3時間ほどですね。 大掃除のついでに映画の整理もしておきたいと思います。 1. ヒーローショー ヒーローショー [DVD]出版社/メーカー: よしもとアール・アンド・シー発売日: 2010/11/26メディア: DVD購入: 3人 クリック: 89回この商品を含むブロ…

ゼメキスとドナーの『クリスマス・キャロル』

ちょっとまえにロバート・ゼメキスの『DESNEY'S クリスマス・キャロル』を見たんです。 これ、すんごく退屈で見てられませんでした。 導入部がヘタクソすぎるんですよ。 リチャード・ドナーの『三人のゴースト』と比較するとよくわかるんですけど、ゼメキス…

MacBookAir買いました

もう1ヶ月ほど前になりますがMacBook Air 11inchを買いました。 Apple MacBook Air 1.4GHz Core 2 Duo/11.6"/2G/64G/802.11n/BT/Mini DisplayPort MC505J/A出版社/メーカー: Apple(アップル)発売日: 2010/10/21メディア: Personal Computers購入: 1人 クリ…

作品の見方→『ザ・メンタリスト』

『ザ・メンタリスト』という海外ドラマを見ました。 今回は「作品の見方」の話しをします。 そうです。ボク的には「なし」なドラマだったので、なぜなしだと思ったのかにつ いて書いて逃げよう作戦です。 さて。 このドラマの主人公は人の心を読み、思考と行…

「書き言葉」をインストールしよう→『文書術ー読みこなし、書きこなす』

文書術―読みこなし、書きこなす (中公新書)作者: 工藤順一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/09メディア: 新書購入: 3人 クリック: 76回この商品を含むブログ (9件) を見る ご無沙汰してます。 映画をいくつか観たのでそのレビューも近々書こうと思…

幸福と苦悩→『悪人』

震えました。 とんでもなく息苦しくて切ない2時間19分でした。 が、だからこそ、映画観に通っているというもの。これは観ておいてほんとうによかっ た。 タイトルにある「悪人」とは妻夫木のことを指すように思いがちですが、ちがいます。 どう見ても妻夫木…

能力主義社会での生き方→『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法作者: 橘玲出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2010/09/28メディア: 単行本購入: 22人 クリック: 1,035回この商品を含むブログ (122件) を見る この本の結論はさほど目新しいことをいってません。 どこかの本で聞いた…

外の世界から身を守るための敬語→『ちゃんと話すための敬語の本』

ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書)作者: 橋本治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/01/01メディア: 新書購入: 8人 クリック: 61回この商品を含むブログ (62件) を見る 書店でこの本を手にとったとき、ぼくは宇多田ヒカルを思い出しました…

宗教の矛盾→『シークレット・サンシャイン』

以前映画ヲタのあいだで話題になった韓国映画『シークレッ ト・サンシャイン』をようやく鑑賞しました。 とにかく重たい映画でしたが(そのわりに、ソン・ガンホの KYキャラが可愛らしくてマル)、神の受容から否定の論理がと ても面白かったです。 主人公の…

究極の2択→『わたしと仕事、どっちが大事?』

「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか―弁護士が教える論理的な話し方の技術作者: 谷原誠出版社/メーカー: あさ出版発売日: 2006/08/28メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 23回この商品を含むブログ (31件) を見る ときどき耳にする究極の2択。 …

『ハート・ロッカー』

すんごく面白かったです。 まさかここまで見れるものだとは思っていませんでした。 おそらく戦争映画である以前に、ひとりの男の成長譚だからではないかと。 以下、考えたこと・気付いたこと・気になったことのメモです。 ・自己チューで自信たっぷりな男が…

カラフルなじぶん→『カラフル』

クレヨンしんちゃんで金字塔を打立てた原恵一監督の『カラフル』を観てきました。 原恵一の作品はクレヨンしんちゃんの「オトナ帝国の逆襲」と「戦国大合戦」と、あと は「河童のクゥと夏休み」を観たくらい。 で、今回の『カラフル』。 タイトルにカラフル…

世の中のルールを知る→『カイジ〜人生逆転ゲーム〜』

先日、誕生日プレゼントをくれた友人から映画版『カイジ』の感想を聞いたので、本日はそのネタを書きたいと思います。 予告編から怪しげな感じは際立っていますが(ここでひとつ予言しましょう。「ラストであなたは必ずや吹くでしょう!」)、感想を聞くのは…

ホップ、ステップ、ジャンプ→『虐殺器官』

先日、伊藤計劃さんの『虐殺器官』というSF小説を読みました。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (517件) を見る これが大変読み応えのあ…

明日もまた日は昇る、じゃない!→『知性の限界』

すごくおもしろい本を読みました。 知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)作者: 高橋昌一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/04/16メディア: 新書購入: 17人 クリック: 192回この商品を含むブログ (70件) を見る この本のなにがお…

人はイメージで判断してる→『ゴールデンスランバー』

堺雅人が主演の『ゴールデンスランバー』を観た。 タイトルに使われている『ゴールデンスランバー』とはビートルズの楽曲から引いてるもので「黄金のまどろみ」という意味*1。 まどろみという表現は暗喩的で分かりづらいけど、これはおそらく「キラキラ輝い…

「見えない」ものを「見る」方法

このあいだ『批評理論入門』という本を読んだんですが、読んでいて発見したことがあっ たので、今日はそれを書きます。 批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)作者: 廣野由美子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/03/01メディア…

これは夢か現実か→『インセプション』

『ダークナイト』で批評家たちに大絶賛されたクリストファー・ノーラン監督の新作『インセプション』を観てきました。 これがなかなか面白かったんですよ。 映画自体はそれほどだったのですが、モチーフがなにより興味深かったんです。 で、この映画が何を問…

非モテ&SWファン必見→『ファンボーイズ』

スターウォーズが大好きなオタク4人組が『スターウォーズエピソード1/ファントム・ メナス』公開を待ちきれず(時代設定:1998年)スカイウォーカーランチにフィルム を盗みに行くというおバカコメディ映画『ファンボーイズ』を見ました。 これ、TSUTA…

今夏最高のコメディ映画→『ハングオーバー』

ざっくりとした感想を書きます。最高におもしろいスーパーバッドな コメディ映画でした。あれだけ笑ったのは『トロピックサンダー』*1以 来はじめてです。 奥深いテーマなどはなく、結婚を数日後に控えた男が、友人たちとラ スベガスに行き、めちゃくちゃな…

『ご飯を大盛りするオバチャンの店は必ず繁盛する』

ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)作者: 島田紳助出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/05メディア: 新書購入: 5人 クリック: 194回この商品を含むブログ (127件) を見る 島田紳助が経営者であ…

禁じられた数字から身を守るには…→『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)作者: 山田真哉出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/02/15メディア: 新書購入: 2人 クリック: 195回この商品を含むブログ (161件) を見る ひとつ前のエントリで扱った…

数字はレトリック→『食い逃げされてもバイトは雇うな』

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)作者: 山田真哉出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/04/17メディア: 新書購入: 3人 クリック: 170回この商品を含むブログ (243件) を見る このタイトルの意味するところは、「食い逃げ防…

すごいぜ、iPad

革命的なデバイスが登場しました。 「期待値が高いとあとで失望する」 と言われますが(実際そうです)、iPadにとって過剰な期待などなんのその。 プレッシャーにもなりません。軽くK点を超えていきました。 ズバッとね。 ほんとうに素晴らしい端末の登場で…

無理なく人を動かす方法→『戦略的思考の技術』

戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)作者: 梶井厚志出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2002/09/01メディア: 新書購入: 36人 クリック: 205回この商品を含むブログ (74件) を見る 世の中には見えていないものがある、というのは常套句だけ…